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2024.09.26
2千万円必要!?老後資金の貯め方をFPが解説:産前産後の夫婦が知っておくべき効率的な貯蓄術
2千万円必要!?老後資金の貯め方をFPが解説:産前産後の夫婦が知っておくべき効率的な貯蓄術

産後の生活が始まると、子育てに追われる日々が続き、家計の見直しが後回しになりがちです。しかし「老後2,000万円問題」が話題となっている現在、早い段階から老後資金の準備を始めることが将来の不安を払拭出来る方法かと。本記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、産前産後の夫婦が知っておくべき効率的な貯蓄術について解説します。

老後に2,000万円は本当に必要?

2019年に金融庁の報告書で話題となった「老後2,000万円問題」。夫婦が95歳まで生活するためには、年金だけでは不十分で2,000万円が必要だと言われています。産前産後の夫婦にとって、将来の教育資金や生活費に加え、老後の準備も考える必要があるため、計画的な貯蓄が欠かせません。

子どもの将来を見据えた計画が大切

産前産後の家庭では、子どもの教育資金も大きな課題です。しかし長期的に見ると、子どもの成長にかかる費用と老後資金のバランスをどう取るかが重要です。特に子どもの教育費が増える時期と、夫婦が定年を迎える時期が重なる場合、しっかりとした準備が求められます。

産前産後の夫婦が直面する家計の課題

産前産後の夫婦は、育児用品や保育費用といった新たな出費に直面します。その一方で、夫婦の老後に備えた貯蓄を同時に進めることは難しいと感じるかもしれません。しかし、子どもが小さい今だからこそ、計画的な貯蓄をスタートすることが大切です。

家計の見直し:必要な支出を優先する

まずは、家計の見直しを行い無駄な出費を削減することから始めましょう。特に育児用品や日々の生活費は産後の大きな出費となりますが、将来のための貯蓄も考えながら優先順位をつける必要があります。

貯蓄の自動化:育児中でも確実に貯める方法

貯蓄を確実に進めるためには、自動的にお金が貯まる仕組みを作ることが有効です。例えば、収入の一部を自動的に定期預金や積立預金に移すことで、日々の支出に追われても貯蓄を続けることができます。育児中は時間に余裕がなくても、このような自動化の仕組みがあれば、安心して貯蓄を進められます。

教育資金と老後資金の両立

子どもの教育費と老後資金の貯蓄を両立するためには、目標を明確に設定することが大切です。例えば、子どもの進学時期までにいくら貯蓄するか、そして老後資金としていつまでにいくら貯めるかを具体的に計画しましょう。FPと相談し、ライフプランに基づいた貯蓄計画を立てることもおすすめです。

効率的な資産運用で貯蓄を増やす

産後の生活では毎日の支出がかさむため、単に貯蓄をするだけでは不安を感じるかもしれません。そこで、資産運用を取り入れることで、将来のための資金を効率的に増やすことができます。

NISAやつみたてNISAの活用

NISAやつみたてNISAは、少額から始められる資産運用の一つで、税制優遇を受けながら資産を増やすことができます。毎月少額からコツコツと積み立てることができ、育児中の家計にも大きな負担をかけずに資産運用を始めることができます。NISAは長期的に運用することで得られる「複利」の効果に期待しましょう。

投資信託でリスク分散

投資信託は、プロが運用を代行するため、時間がない育児中の夫婦にもおすすめの運用手段です。分散投資によってリスクを軽減でき、長期的に資産を増やすことが期待できます。月々少額から始められるため、無理のない範囲で資産運用をスタートできます。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス:産前産後の家計管理のコツ

FPに相談することで、産前産後の家計管理や老後資金の貯蓄について具体的なアドバイスを受けられます。例えば、育児費用や教育費を考慮しながら、どのように老後資金を効率的に貯めるかについてプランを立てることができます。また、家族構成やライフプランに応じた最適な資産運用方法を提案してもらうことで、より安心して未来に備えることができます。

まとめ

産前産後の夫婦にとって、老後資金の貯蓄は時間のかかる大きな課題です。しかし早い段階から計画を立てておくことで、子育てと老後の両方に備えることができます。家計の見直しやNISAなどを活用し、効率的に貯蓄を進める方法を取り入れましょう。また、FPに相談することで、より安心して将来を見据えた貯蓄計画を立てることができます。今すぐに行動して、家族の未来に向けた準備を進めましょう。

監修者情報

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 廣瀬秀人

[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー/キッズマネースクール認定講師

[経歴]

2005年~(株)ビジネス情報社

2008年~ジブラルタ生命保険(株)

2012年~(株)一期コンサルティング

[専門分野] ライフプランニング/教育資金相談/老後資金相談/住宅資金相談/資産運用/保険相談/

 

※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください