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2025.12.29
NISAで一括投資してもいい?2026年を見据えた“積立 vs 一括”の判断基準まとめ
NISAで一括投資してもいい?2026年を見据えた“積立 vs 一括”の判断基準まとめ

新NISAが始まり、「毎月コツコツ積立でいいのか」「年始に一括投資した方が増えるのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

結論から言えば、一括が正解か、積立が正解かは“人によって違う”というのが、私たち一期コンサルティングの考えです。

ただし、判断には“明確な基準”があります。この記事では、2026年以降も見据えながら、NISAにおける 積立と一括の違い・考え方・選び方 を整理します。

そもそも「NISAの一括投資」とは何か

NISAの一括投資とは、年間の投資枠を使って、あるタイミングでまとめて投資すること を指します。

たとえば新NISAでは、

●つみたて投資枠:年間120万円

●成長投資枠:年間240万円

合計で 年間360万円 まで投資が可能です。

このうち成長投資枠に、年始に240万円をまとめて投資することが一般的に言われる「NISA一括投資」です。

一方、毎月一定額ずつ投資するのが「積立投資」です。

積立と一括、どちらが増えやすいのか?

多くの方が気になるのは、「結局どっちの方が増えるのか?」という点でしょう。

長期の成長を前提にすると、理論上は一括投資の方がリターンは大きくなりやすいとされています。

理由はシンプルです。

●早く市場にお金を置いた方が

●長い期間、複利の効果を受けられる

からです。

毎年成長していく資産あるとすれば、1年早く投資した分だけ、将来の差は広がります。

ただし、ここには重要な前提があります。

一括投資の最大の不安「タイミング問題」

一括投資をためらう最大の理由は、「高値掴みになるのでは?」という不安です。確かに、投資後に価格が下がれば、 一時的に評価額はマイナスになります。

ただし、「一番安いタイミング」を正確に当てることは誰にもできません。

短期の上下は誰にも予測できず、長期で保有する前提であれば、途中の価格変動は最終的に影響しにくくなります。

この点を理解できるかどうかが、一括投資を選べるかどうかの分かれ目です。

 積立投資の本当の価値

積立投資の最大のメリットは、価格変動のリスクを平準化できること です。

毎月一定額を投資することで、

●高いときは少なく買い

●安いときは多く買う

いわゆる「時間分散」が効きます。

積立投資はよく「雪だるまをゼロから作るイメージ」と表現されます。最初は小さいですが、 時間をかけて少しずつ大きくなっていく。

一方、一括投資は「すでに作りかけの雪だるまを転がしていく」イメージです。

どちらが優れているかではなく、どちらが“その人に合っているか” が重要です。

一括投資が向いている人の条件

NISAで一括投資を検討できるのは、次の条件を満たしている人です。

① 生活防衛資金が確保できている

目安としては、生活費の半年〜1年分。人によっては2年分を現金で確保している状態。

この土台がないまま一括投資をすると、途中で不安になり、続けられなくなるケースが多くなります。

② 長期で持ち続ける覚悟がある

一時的な下落で「やっぱり怖い」と売ってしまうのであれば、一括投資は向いていません。

③ NISA枠を早く使い切りたい

新NISAは 生涯投資枠が1,800万円 と決まっています。

年間360万円を使えば、約5年で枠は埋まります。早く非課税枠を活かしたい人にとって、一括投資は合理的な選択です。

それでも積立が向いている人

一方で、積立投資が向いている人も多くいます。

・投資経験が浅い

・値動きに一喜一憂しやすい

・収入や支出がまだ安定していない

この場合、「続けられること」 が何より大切です。

積立は、個人投資家に与えられた“特権”とも言えます。機関投資家は一度に巨額な資金を投じますが、個人は時間を味方につけることができます。

よくある誤解|機関投資家と同じ考え方は不要 

よく「プロは一括で投資している」という話を聞きます。確かに、機関投資家はワンショットで巨額を投じます。

ただし彼らは、

・膨大な資金量

・専門チーム

・長期の時間軸

を前提にしています。

個人が無理に同じやり方を真似する必要はありません。

NISAは“目的ありき”で考える制度

NISAは、「とりあえず使えば得する制度」ではありません。

●何のために増やすのか

●いつ使うお金なのか

●本当に続けられるのか

これが曖昧なままでは、一括でも積立でもうまくいきません。

私たち一期コンサルティングが重視しているのは、ライフプランとセットで考えること です。

NISAはあくまで手段であり、人生の目的を達成するための道具にすぎません。

まとめ|NISA一括か積立か、答えは人それぞれ

今後も、

・物価上昇

・金利環境の変化

・働き方・収入の変化

は続いていきます。

だからこそ、

・「一括か積立か」

・「今やるべきかどうか」

一人で悩み続ける必要はありません。

・理論上は一括の方が増えやすい

・ただし、生活防衛資金と継続性が前提

・積立はリスクを抑え、続けやすい

・NISAは目的とライフプランが最優先

どちらが正しいかではなく、どちらがあなたの人生に合っているか。それを整理することが大切です。

もし、

・自分は一括でいいのか

・積立のままで問題ないのか

・そもそも今NISAをやるべきなのか

迷っているのであれば、一度立ち止まって、全体を整理してみる価値はあります。

一期コンサルティングでは、制度の説明だけでなく、人生全体を見据えた判断軸づくり を大切にしています。

無理に投資を勧めることはありません。納得したうえで進めるための“整理”が必要な方は、
お気軽にご相談ください。

 

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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太

[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー

[経歴]

2014年~東京海上日動火災保険(株)

2017年~(株)一期コンサルティング

[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談

 

※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。