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2025.09.07
開業したい主婦必見|【FP監修】個人事業主デビューで失敗しないためのお金の話(税金・扶養・収支)
開業したい主婦必見|【FP監修】個人事業主デビューで失敗しないためのお金の話(税金・扶養・収支)

家事や育児と両立しながら「好きなことを仕事にしたい」と考え、個人事業主として開業する主婦の方が増えています。
しかし、いざ開業を考えたとき、多くの方がぶつかる壁があります。

●「扶養から外れたらどうなるの?」

●「税金や社会保険料っていくらかかる?」

●「収支はどう計画すればいい?」

●「家事・育児との両立は本当にできるの?」

本記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)監修のもと、主婦が個人事業主として開業する際に知っておきたいお金の基礎知識と、家庭とのバランスを崩さずに成功するためのポイントを解説します。

1. 主婦が個人事業主になる人が増えている理由

近年、家事や育児の合間に個人事業主として働く主婦が急増しています。背景には以下の理由があります。

●在宅でできる仕事が増えた

●SNSなどを活用した集客がしやすくなった

●好きなことを仕事にしたいという価値観の変化

●働き方の多様化で会社員以外の選択肢が広がった

例えば、「ケーキ屋さんを開きたい」と相談に来られた方もいます。
喫茶店でのパート経験を活かし、ご自身で始める準備を進めています。実は、このような相談をFPにできることはあまり知られていません。

2. 個人事業主として開業する前に知っておきたいお金の基本

開業にあたり、まず押さえておきたいのは「収入」「支出」「税金」「扶養」の関係です。

2-1. 収入と支出のバランスを考える

開業当初は、ミニマムに始めることが大切です。

・設備投資は最小限に

・固定費はできるだけ抑える

・SNSなどを活用し、広告費をかけすぎない

・パートを一部続けるなど、安定収入を残す方法も検討

例えば、喫茶店でパートを続けつつケーキのネット販売を始めることで、収入を分散しながらリスクを軽減できます。

2-2. 扶養と税金の関係を理解する

個人事業主として収入を得ると、「税制上の扶養」と「社会保険上の扶養」それぞれで条件が変わります。

税制上の扶養(配偶者控除・配偶者特別控除)

・合計所得38万円以下なら配偶者控除の対象

・38万円超~133万円以下なら配偶者特別控除の対象

・133万円を超えると控除対象外に

社会保険上の扶養

・多くの健康保険組合では「年収130万円未満」が条件

・経費を引く前の売上で判定される場合が多いため要注意

・条件を超えると社会保険料の自己負担が発生する可能性も

 

年収と手取りの目安

※扶養なし・40歳未満・東京都内勤務の場合

こうした数字を知ることで、開業後の生活資金やライフプランを無理なく設計できます。

 2-3. 確定申告と経費の考え方

個人事業主になると、確定申告が必要になります。
帳簿付けは手間に感じるかもしれませんが、会計ソフトを使えば負担は軽減できます。

  • 青色申告を活用すると控除枠が広がる
  • 自宅の一部を事務所として経費計上できる場合もある
  • 税制を正しく理解することで、ライフプランに合ったお金の流れをつくれる

3. 失敗しないための事業プランニングのコツ

3-1. 小さく始めて大きく育てる

いきなり店舗を構えたり高額な機材を購入するのではなく、まずは小さく始めて反応を見ることが大切です。

  • SNSで集客 → テスト販売
  • 小規模なイベント出店で顧客の声を集める
  • 好評であれば徐々に事業を広げる
3-2. 家族・健康とのバランスを取る

個人事業主になると、働きすぎて家庭や健康を犠牲にするケースも少なくありません。

  • 家族との時間を意識的に確保する
  • 無理なスケジュールを組まない
  • 自分の体調管理も事業計画の一部と考える

一期コンサルティングでは、ライフプランと事業プランをセットで考えることで、こうしたリスクも事前に回避できるようサポートしています。

4. FPと一緒に描く「安心できる開業プラン」

個人事業主としての開業は、お金・家庭・事業すべてを見通した計画が必要です。
一期コンサルティングでは、以下の観点で総合的にサポートします。

●扶養・税金・社会保険料の最適化

●家計と事業収支を合わせたライフプラン設計

●無理のない開業資金計画及び事業プランニング

まとめ:好きなことを仕事にするために、まず「計画」から

主婦として個人事業主を目指すとき、必要なのは「勢い」ではなく「計画」です。
ライフプランと事業プランを両立させることで、家族との時間や健康を大切にしながら、長く続けられる働き方を実現できます。

無料相談は⇒コチラ

 

【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 廣瀬秀人

[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー/キッズマネースクール認定講師

[経歴]

2005年~(株)ビジネス情報社

2008年~ジブラルタ生命保険(株)

2012年~(株)一期コンサルティング

[専門分野] ライフプランニング/教育資金相談/老後資金相談/住宅資金相談/資産運用/保険相談/

 

※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。