コラムCOLUMN
はじめに
スポーツに打ち込む子どもたちは、日々「勝つこと」「成長すること」に全力を注いでいます。
しかし競技人生の先には、進学・就職・契約・資産管理といった“人生のお金の選択”が必ず訪れます。
一期コンサルティングは、宇都宮ブレックスのスポンサーとして、これまでU18・U15の選手の皆さんに向けた金融教育プログラムを実施してきました。
今回は、宇都宮ブレックスU18ヘッドコーチの荒井尚光様に、金融教育を導入した背景や、ユース世代に必要な学びについてお話を伺いました。
インタビュー概要

- 取材先:宇都宮ブレックス ユースチーム 様
- URL: https://www.utsunomiyabrex.com/
- 登壇者:宇都宮ブレックスU18 ヘッドコーチ荒井尚光 氏
- 聞き手: 一期コンサルティング 代表取締役 FP 船田勝太
- 主なトピック:
- ユース世代への金融教育
- 競技人生とその先
「バスケを卒業しても活躍できる選手へ」ブレックスユースが大切にする人間性
宇都宮ブレックスユースチームは2016年にU15が発足し、2020年にU18がスタートしました。
荒井ヘッドコーチは、チームの理念をこう語ります。
「栃木県の皆さんに応援してもらえる選手になってほしい。現状打破、“ブレイクスルー”が理念です」
スローガンは “Go for the top(一番になるために)”。
ただ、その“トップ”とは、単に勝利を指すものではありません。
「バスケットボールを仮に卒業したとしても、社会に出て活躍できるように。人間性の向上を重視しています」
実際にユースからトップチームへ2名の選手が輩出されており、その後に続く育成を続けています。
(船田コメント)
競技の結果だけではなく、人生の土台となる力を育てていく。その思想がユースチームの根幹にあると、荒井ヘッドコーチのお話から強く感じました。私自身もスポーツに打ち込んできたからこそ、「結果以上に残る学び」の大切さはよく分かります。
なぜ金融教育を取り入れたのか|「バスケだけでは人生は守れない」
金融教育を外部のFP事務所に依頼した理由について、荒井ヘッドコーチは「二つある」と話します。
「一つは、自分自身がお金の勉強に疎かったことです」
そしてもう一つは、子どもたちの未来を見据えた想いでした。
「子どもたちと接する仕事なので、将来がより良くなるために、バスケだけではなく人生のプラスになる“お金のこと”も学んでほしいと思いました」
スポーツは人生に大きな力を与えます。
しかし同時に、競技だけで人生のすべてが完結するわけではありません。
進学、社会人、契約、引退後の生活。
選手たちは必ず「人生のお金」に向き合う瞬間が来ます。
だからこそ、早い段階で“知っておくべきこと”がある。
それが金融教育導入の背景でした。
(船田コメント)
競技に全力で向き合う年代だからこそ、あえて競技以外の視点を持つことが大切だと感じます。将来を見据える力は、プレーだけでなく人生全体を支える土台になるはずです。
「学校では教えてくれない学び」が家庭にも広がった
実際に金融教育セミナーを受けて、荒井ヘッドコーチ自身にも変化があったといいます。
「お金の運用方法や、10年後20年後のライフプランニングの考え方が変わりました」
特に印象的だったのは、保護者の反応でした。
「保護者の方から“この前のセミナー良かった”とか、“家族でお金の話をする機会が増えた”という声をいただきました」
ユース世代への金融教育は、選手本人だけでなく、家庭の中に波及していきます。
お金の話は、家庭の中で避けられがちなテーマでもあります。
しかし一度きっかけが生まれると、家族全体の視点が変わる。
また、荒井ヘッドコーチは金融教育セミナーについてはこう振り返ります。
「学校教育では教えてもらえないお金の話をしていただいた。私自身も小さい時に学んでいたらもっと違っていたと思います」
(船田コメント)
競技と同じように、お金もまた“知らないまま大人になると差がつきやすい分野”だと感じています。だからこそ、早い段階で正しい知識に触れる機会をつくることが大切だと思います。
セミナー後の変化は「これから」|18歳ドラフトが現実を近づける
一方で、選手たちの行動変化については率直な言葉もありました。
「現状ではセミナー後の変化については正直そこまで把握できていません。どうしてもバスケが活動のメインになってしまっているため。」
ただ、それは当然でもあります。
ユース世代は競技に集中する時期です。
しかし荒井ヘッドコーチは、今後さらに重要になると語ります。
「18歳代のドラフトが今年からスタートして、契約したらお金の話も本当に身近になってくる」
競技人生の早期化が進む今、金融教育は“将来の話”ではなく“目の前の話”になりつつあります。
(船田コメント)
「ユース世代は今は競技に集中する時期なので、すぐに行動が変わるものではないと思います。ただ、18歳で契約やお金の話が現実になる時代だからこそ、早い段階で“知っておく”ことが将来の安心につながると感じています。」
バスケで培った力は人生にも活きる

荒井ヘッドコーチはこう語ります。
「選手たちは今、バスケットボールに本気で向き合っています。だからこそ、その真剣さや努力する力が、将来のお金や人生の選択にも向いたとき、競技で培った経験は必ず活きてくると感じています。」
努力・継続・目標設定――競技で培った力は、人生設計にも通じます。
(船田コメント)
「まだ高校生は月謝を親が払ってくれてバスケができている。その“支えてもらっている感謝”を持つことも、お金を学ぶ入口だと感じます。」
保護者から届いた声|定期的な学びの場へ
一緒に参加した保護者からはこんな声もありました。
「また来年もお願いします!」
そして、荒井ヘッドコーチは、頻度が増えれば対話が更に深まると期待しています。
「金融教育セミナーの頻度が増えれば、もう少し踏み込んだ話が、コーチと選手、保護者と選手の間でできてくるのでは」
(船田コメント)
「シーズンが落ち着くタイミングで、定期的にできればと思っています。」
「競技の先にある人生」を支えるために
荒井ヘッドコーチが最後に語った言葉は、非常に本質的でした。
「子どもたちが真剣にバスケに向き合っている。そのサポートを最大限にしたい」
そしてその先には、契約金や資産管理といった現実もある。
「プロになった時のお金の話は切っても切り離せない。色んな視点で物事を考えられるようにサポートしたい」
競技で培った努力や継続の力は、人生にも活きる。
その視点を“お金”にも広げていくことが、これからの選手に必要な土台になるのかもしれません。
(船田コメント)
「お金は人生を豊かにするために必要ですが、正しい使い方を若いうちから身につけることで、お金に囚われない人生になります。選手の方こそ学ぶ意義があると感じます」
おわりに
ユース世代にとって、競技に打ち込む時間はかけがえのないものです。
その一方で、進学や契約など、お金と向き合う場面も少しずつ近づいてきます。
荒井ヘッドコーチのお話から伝わってきたのは、
バスケットボールだけでなく、人としての土台を育てることを大切にされている姿勢でした。
金融教育はすぐに結果が見えるものではありません。
だからこそ節目ごとに学びを重ねることが、選手たちの将来を支える力になるのだと感じます。
このたび貴重なお話をお聞かせくださった荒井尚光ヘッドコーチ、
宇都宮ブレックスユースチームの皆さまに心より感謝申し上げます。
< 荒井尚光ヘッドコーチ プロフィール >

栃木県小山市出身。小学校3年生からバスケットボールを始め、指導者として長く育成世代に携わる。2016年に宇都宮ブレックスU15の発足からチームを率い、2020年よりU18ヘッドコーチに就任。「人間性の向上」を軸に、競技を超えて社会で活躍できる選手育成を目指している。日本バスケットボール協会公認A級コーチ。幼い頃の夢はプロバスケットボール選手。
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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太
[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー
[経歴]
2014年~東京海上日動火災保険(株)
2017年~(株)一期コンサルティング
[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。



