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「社会人になったら、どれくらい貯金すべき?」「みんなは何万円くらい貯めている?」「投資も気になるけど、まず貯金が先?」などと、お金に関する不安を抱えている、新卒の社会人の方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、私たち一期コンサルティングは、“貯金の額”を競うより、生活が崩れない仕組みを先に作ることをおすすめしています。
新卒の時期は、収入がまだ大きくない一方で、環境の変化が大きく、支出も読みにくい。だからこそ「いくら貯めるか」より「どう整えるか」が大切です。
この記事では、新卒の家計で押さえるべきポイントを、FPとしての視点で整理します。ランキングや裏ワザではなく、これから先の人生でも使える“軸”を持ち帰っていただける内容にしました。
新卒の「貯金」は、まず“生活の土台”を守るためにある
新卒の貯金で一番大事なのは、「増やす」ことよりも生活を守るクッションをつくることです。社会人になりたては、仕事も生活も慣れず、想定外の出費が起こりやすい時期です。
そこで、最初に目安にしてほしいのが、「生活費の半年〜1年分の確保」。
これは派手な資産形成の話ではなく、体調不良や転職、引っ越しなどが起きても生活を立て直すための準備資金となります。
新卒は「貯金が少ない=ダメ」ではありません。
ただ、生活の土台が薄い状態で投資や買い物を先に膨らませると、焦りが増えやすい。この順番だけは意識しておくと、後が楽になります。
まず分かれるのは「実家」か「一人暮らし」か
新卒の貯金設計は、最初にここで大きく変わります。
実家暮らしの場合:お金は貯まりやすいが、使い方の練習が必要
実家暮らしは固定費が抑えられる分、貯金がしやすい傾向があります。
一方で、家計の実感が湧きにくいまま社会人生活が進み、「気づいたら貯まっていない」ということも起こります。
実家に住む場合は「家にいくらか入れよう」となるケースもあります。
このとき大事なのは、金額の多寡よりも、毎月の支出の型を作ることです(例:家に入れる金額+固定の積立+自由に使う枠)。
一人暮らしの場合:最初の半年は“家計の実測期間”
一人暮らしは家賃・光熱費・通信費が増えます。
手取りから生活費を引いた後に「残るお金」を、まずは現実の数字で把握する必要があります。
そのうえで、目安としてが“手取りの1割を預貯金”。
最初から完璧を目指さず、まずは「1割を死守できる家計」を作るだけで、生活の安定感が変わってきます。
新卒が見落としやすい「手取りが多く見える罠」
新卒1年目は、「意外とお金が残る」と感じやすい時期です。
ただし、翌年から負担が増える代表例が住民税です。
初年度は手取りが多く感じるが、2年目から住民税が課税されてきます。 ここを知らないと、1年目に生活水準を上げすぎて、2年目から家計が苦しくなるケースが起こりがちです。
もう一つ、要チェックなのが年俸制かどうか。
月給が高く見えても、賞与の扱い・回数・給与体系によって、年間の受け取り方は変わります。
新卒の段階では「月の手取り」だけで判断せず、年収の受け取り方の設計(基本給+賞与など)を一度確認しておきましょう。
「貯金より自己投資」は本当?新卒こそ“順番”が大事

若い時には「貯金より自己投資」という意見もあります。
新卒の貯金はどうしても“スズメの涙”に感じやすく、「それなら経験や人脈に使った方がいいのでは」と思うのも自然です。
私たち一期コンサルティングは下記の通り考えています。。
- 生活防衛資金が薄い段階では、まず土台を作る
- 土台ができたら、自己投資にお金を回していく
- 自己投資は“浪費”ではなく、未来の選択肢を増やす支出にする
たとえば、社会人になってからの付き合い、学び、経験は、仕事の幅や人間関係を大きく広げます。ただ、これが「不安を埋めるための支出」になってしまうと、家計が整いません。
貯金と自己投資のどちらが正しいかではなく、“両方が回る設計”にしていく。この視点が現実的です。
新卒が投資を始めるなら「会社のDC」があるかを先に見る
会社にDC(企業型確定拠出年金)があるかも要チェックポイントです。
新卒で資産形成を考えるとき、NISAが話題に上がりやすい一方で、会社にDC制度があるなら、先に全体像を把握する価値があります。
理由はシンプルで、制度の設計によっては、給与天引きなどで“続けやすい形”になっているからです。
一方で、投資の話は「インデックスが正解」「これを買えばOK」のように単純化されやすい分野でもあります。
ここで新卒に一番伝えたいのは、
ネットの情報だけで“正解っぽいもの”に飛びつかないことです。
投資は、家計の土台(生活費・税金・保障)とセットで考えないと、途中でやめたくなります。
続けられる設計にできるかどうかが、何より大切です。
新卒のお金の優先順位は「守る→整える→増やす」

最後に、新卒の方が迷ったときの優先順位を、一期コンサルティングとして整理します。
- 生活費の半年〜1年分を目安に、預貯金で“守り”を作る
- 実家or一人暮らしに合わせて、手取りの1割を貯められる家計の型を作る
- 住民税・給与体系(年俸制など)を踏まえて、2年目以降の家計を崩さない
- 会社のDC制度の有無を確認し、続けやすい仕組みを先に整える
- 余力が出たら、自己投資も含めて“選択肢が増える使い方”へ広げる
新卒の時期は、貯金額の多さよりも、お金を通じて「自分の生活を設計できる感覚」を持てるかが大きな差になります。
おわりに|貯金は「我慢」ではなく、自由の準備
貯金は、ただ我慢するためのものではありません。
不安を減らし、選択肢を増やし、人生を前に進めるための準備です。
新卒のうちは、収入が大きくないからこそ、「いくら貯めるか」より「どう整えるか」が効いてきます。
もし今、
「実家と一人暮らし、どちらがいいのか」
「貯金と投資と自己投資のバランスが分からない」
「2年目以降の負担が不安」
そんな迷いがあるなら、家計の全体像を整理するだけでも視界がクリアになります。
一期コンサルティングでは、商品ありきではなく、ライフプランと家計の構造から一緒に整理することを大切にしています。必要なタイミングで、相談という選択肢も思い出していただければ幸いです。
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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太
[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー
[経歴]
2014年~東京海上日動火災保険(株)
2017年~(株)一期コンサルティング
[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。



