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2025.10.30
ライフプランシミュレーションって意味あるの?将来の見える化で変わること【お客様事例紹介】
ライフプランシミュレーションって意味あるの?将来の見える化で変わること【お客様事例紹介】

人生には「見えない未来」がたくさんあります。
教育費、住宅、老後資金、働き方の変化…そのすべてを“漠然とした不安”のままにしておくのか、それとも「見える形」で設計し、一歩ずつ対策を打っていくのか。

ライフプランシミュレーションは、将来を可視化するツールとして使われます。しかし、「本当に意味があるのか?」と疑問を持たれる方も多いでしょう。

一期コンサルティングでは、シミュレーションはただの数字合わせではなく、「あなた自身の価値観・夢・不安」と向き合うプロセスだと考えています。この記事では、実際のお客様事例を交えながら、ライフプランシミュレーションがもたらす変化と、一緒に描く未来戦略について解説します。

1. ライフプランシミュレーションとは何か?その目的と役割

1-1. “漠然とした不安”を具体化するツール

多くの方は、将来「教育費が足りるか」「住宅を持つか」「老後にお金が足りるか」などの不安を抱えています。ただ、それを具体的な数字として見える化していないため、対策が打てない状態が続くことがあります。

ライフプランシミュレーションとは、

・現在の収入・支出・資産・負債などを整理し

・将来発生するライフイベント(結婚・子どもの進学・転職・退職など)を加味し

・それを時系列で数値的にシミュレートする作業

です。このプロセスを通じて、「今から何をすべきか」が明確になります。

1-2. 一期コンサルティングが重視する視点

ただ数字を出すだけでは意味がありません。

私たちが大切にしているのは、以下の視点です:

●価値観・夢との整合性:あなたが人生で大切にしたいことを前提にプランを構築

●リスクと備え:予期せぬ出来事(失業、病気、災害など)に備えられる余裕を確保

●定期的な見直し:プランは変わるもの。定期的に更新する設計

●ライフイベントの重なりを認識:教育費とローン返済のピークの重複なども想定

このように、数字だけでは見えない“人生のストーリー”を重視した設計が、私たちの強みです。

2. お客様事例:30代ご夫婦、共働き、夢を形にしたシミュレーション

2-1. ご相談の背景と課題

ある30代夫婦のお客様。ご夫婦にはお子さま2人おり、共働きで働いておられました。

ご相談内容はこうでした:

・奥さまが趣味を活かして独立・事業を始めたい

・そのための開業資金・研修資金をどう準備すべきか

・教育費や住宅ローン、老後資金も含めて無理のないプランを描きたい

特に、奥さまが「本当にやりたいこと」を実現しながらも、家計が破綻しない道筋を見つけたいという不安がありました。

2-2. シミュレーションプロセスと対話

私たちはまず、ヒアリングを通じて次のことを整理しました:

・現在の収支、貯蓄、負債状況

・子どもの年齢・進学計画

・住宅ローンの残期間、金利、月々返済額

・奥さまの事業構想(初期投資、収入見込み、運転資金)

・夫婦それぞれの価値観:安定重視か挑戦重視か

その後、一度シミュレーション案をお見せし、「この数値が現実だと、将来どうなるか」を確認してもらいました。奥さまは「やりたい」とおっしゃっていましたが、夫婦の間でも葛藤があったため、1週間後に再度打ち合わせをして、双方の不安や希望を整理しました。

 2-3. 決断と設計

再度の対話の中で、奥さまが挑戦したい意欲を明確に認めつつ、以下のような設計案を提示しました:

・現職を続けながら段階的に事業準備を進める(いきなり全力投資せず)

・貯蓄の一部を開業準備資金に振り替える(必要最小限に抑える)

・教育費の積立計画を維持しつつ、支出の見直し・保険の最適化も図る

・万一のリスク対応(収入減少、病気など)を考慮し、生活防衛資金を確保

この設計により、「夢に向かう安心の道筋」が描けるようになりました。

 3. ライフプランシミュレーションで変わる4つのこと

事例に限らず、シミュレーションをすることで多くの方に次のような変化が起きます。

 3-1.不安が“見える化”することで行動が変わる 

あいまいな不安は行動を止めます。「お金が足りるか分からない」という感覚を、数値とシナリオで可視化すると、「何をすべきか」が見えてきます。

 3-2. 壊れにくい“後ろ盾”を作れる 

家計や資産の余白(バッファ)がないと、ちょっとした変化で危機に陥る可能性があります。シミュレーションで余裕を見込んだ設計ができると、急な変化にも対応できる後ろ盾ができあがります。

 3-3. 選択肢が具体的に検討できる 

「このまま進むか」「投資を入れるか」「住宅を買う時期を遅らせるか」など、複数の選択肢をシミュレーションできるようになるため、後悔の少ない判断ができます。

3-4. プランは生き物。定期見直しで適応力を高める

人生は予測できない変化がつきものです。結婚・出産・転職・病気など、状況が変わるたびにシミュレーションを見直すことで、プランのぶれを防ぐことができます。

4. シミュレーション時に押さえておきたい“注意点”と“本質的な視点”

ライフプランシミュレーションをやっても、誤った使い方をすると逆効果になることもあります。以下の点は特に注意すべきです。

過度な見通しを立てすぎない

将来の収入上昇や利回り上昇を過度に楽観視してはなりません。守りの設計をまず置いた上で、余裕のある範囲で“攻め”を検討する方が安全です。

●元データの精度が結果を左右する

現状の支出、収入、資産、負債の入力がいい加減だと、シミュレーション結果も信頼できなくなります。正確な数字を入力することが第一歩です。

●数字優先ではなく、意思と価値観を重視

「目標金額が達成できるかどうか」だけでなく、「その目標があなたらしいかどうか」を常に考えて欲しいのです。シミュレーションはあくまで手段です。

●相談の質が大きく影響する

数値を出すのはツールでもできますが、そこに「想定外」「リスク」「心の揺らぎ」を加味できるのは人の力。良いFPと伴走することが不可欠です。

 5. まとめ:見える化がもたらす安心と行動力

ライフプランシミュレーションは、ただの「数字遊び」ではありません。
それは、「もしこうなったら」という複数のストーリーを想定しながら、不安を軽くし、強い選択肢を持つためのツールです。

そして最も大切なのは、あなた自身の想い・価値観を尊重しながら、現実的な設計をすることです。そのための伴走者として、一期コンサルティングは存在します。

●ライフプランシミュレーションは「未来を見える化する」ための強力なツール

●数字と夢をつなげるためには、価値観・リスク・柔軟性を取り入れた設計が不可欠

●実例のように、夢を持つ人の背中を押しながらもリスクを抑える設計が可能

●シミュレーション後は定期見直しをしながら、現実とのズレを最小化

●最終的には、あなた自身が納得できる人生設計を、対話を通じて共に築きたい

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【監修者情報】

 

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 廣瀬秀人

[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー/キッズマネースクール認定講師

[経歴]

2005年~(株)ビジネス情報社

2008年~ジブラルタ生命保険(株)

2012年~(株)一期コンサルティング

[専門分野] ライフプランニング/教育資金相談/老後資金相談/住宅資金相談/資産運用/保険相談/

 

※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。