コラムCOLUMN

【FP監修】住宅ローンを徹底比較!結婚前後に知っておきたい最適なローン選択の方法
【FP監修】住宅ローンを徹底比較!結婚前後に知っておきたい最適なローン選択の方法

結婚前後の住宅ローン選びはライフプランを重視!

結婚を機にマイホームの購入を検討するカップルも多いでしょう。しかし、住宅ローンの選び方は一度決めてしまうと長期間にわたって家計に影響を与えるため、非常に重要な選択となります。特に結婚後は家族計画や将来のライフイベント(出産や子育て、教育費など)を考慮し、ローンを無理なく返済していけるプランを選ぶことが大切です。

本記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)監修のもと、住宅ローンを組む際に押さえておきたいポイントや金融機関の選び方、金利タイプの比較方法について詳しく解説します。結婚前後に最適な住宅ローンを選ぶために、ぜひ参考にしてください。

住宅ローンを選ぶ際の基本手順

住宅ローンを選ぶ際に、多くの人が金融機関のネームバリューにこだわりがちです。「大手のメガバンクなら安心だ」「地元の信用金庫は不安」といった感覚にとらわれるかもしれませんが、金融機関の規模や知名度だけで判断するのは避けるべきです。

まず住宅ローンを選ぶ際に重視すべきなのは、自分たちのライフプランに合ったローンを選ぶ事。各金融機関が提供する住宅ローンの商品内容や金利、返済方法、保証料などを比較し、最適な選択肢を見つけることが大切です。

ここでは、住宅ローンを選ぶ手順として以下のポイントに注目しましょう。

1. 金利タイプと金利を比較・検討

住宅ローンの最も重要な要素の一つが「金利」です。ローンの総返済額に直結するため、慎重に選ぶ必要があります。金利タイプは主に以下の3つがあります。

1:変動金利型: 金利が市場の変動に応じて上下するタイプ。金利が低い時期には有利ですが、将来の金利上昇リスクがあります。

2:全期間固定金利型: 借入から完済まで、金利が変わらないタイプ。返済額が一定で安心感がありますが、初期の金利は変動型より高めです。

3:固定金利選択型: 一定期間だけ金利を固定し、その後は変動金利に切り替えるタイプ。一定期間の安定を確保しつつ、将来的な変動リスクも考慮できます。

●FPのアドバイス:
「現時点で金利が低いからといって、無計画に変動金利型を選ぶのは危険です。特に結婚後、子供の教育費や生活費が増える時期に金利が上昇すると、返済額が増えて家計を圧迫する恐れがあります。余裕のある資金計画を立てたうえで、慎重に選びましょう。」

 2. 返済方法を比較・検討

返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分たちに合った方法を選びましょう。

・元利均等返済: 毎月の返済額が一定で、初期の負担が少ないが、総返済額は高くなる。

・元金均等返済: 返済開始当初は負担が大きいが、返済が進むにつれて利息が減り、総返済額は少なくなる。

●FPのアドバイス:
「結婚後はライフイベントが多く、教育費や子供の出産費用など、まとまった出費が予想されます。初期の負担を抑えるためには、毎月の返済額が一定の『元利均等返済』が適している場合が多いです。」

3. 団信の保障内容を比較

住宅ローンを組む際、多くの場合、団体信用生命保険(団信)に加入することが求められます。団信とは、ローン契約者が死亡や高度障害を負った場合に、残債が免除される保険のことです。団信には基本の保障内容のほか、がんや全疾病保障などの特約が付けられる場合があります。金融機関によって特約の内容や費用が異なるため、しっかり比較して選びましょう。

●FPのアドバイス:
「住宅ローンを選ぶ際、団信の特約を忘れてはいけません。特に若いカップルにとっては、がん保障等を追加することで、将来のリスクに備えることができます。金利が多少上がっても、家族の安全を守るための重要なポイントです。」

4. 諸費用の比較

住宅ローンを組む際には、保証料や事務手数料などの諸費用がかかります。これらの費用は金融機関ごとに異なるため、単に金利だけを比較するのではなく、トータルコストで選ぶことが重要です。

例えば、変動金利型の住宅ローンは金利が低めですが、保証料や手数料が高額になることがあります。一方で、固定金利型は初期費用が抑えられることが多いです。

自分たちにとって最適なローン選択

最後に、結婚前後に住宅ローンを選ぶ際は、自分たちのライフプランをしっかり見据えた選択が必要です。借入額や金利だけでなく、将来の家族計画や収入の変動も考慮し、無理のない返済計画を立てることが大切です。

●FPのアドバイス:
「借入時に自分たちのライフステージをしっかり把握し、将来の支出も見据えた計画を立てることが成功の鍵です。特に子供の教育費や将来の収入減少の可能性を考慮した上で、慎重にローンを選びましょう。」

まとめ

結婚前後はライフプランの変化が大きい時期であり、住宅ローンの選択が家計に与える影響も大きくなります。金利タイプや返済方法、団信の保障内容、諸費用などを慎重に比較し、自分たちに最適な住宅ローンを選びましょう。FPのアドバイスを参考に、無理のない返済計画を立てて、安心してマイホーム購入を進めてください。

監修者情報

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太

[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー

[経歴]

2014年~東京海上日動火災保険(株)

2017年~(株)一期コンサルティング

[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談

 

※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください