コラムCOLUMN
「ニュースを見るたびに、株価が上がった・下がったと報道されて不安になる」「投資を始めたけれど、どんなニュースを見ればいいのかわからない」。
新NISAの普及によって資産運用を始める人が増えた一方で、このような悩みを抱える方も多くなりました。
SNSでは「今すぐ売るべき」「○○株が急騰する」といった情報も数多く流れています。しかし、そうした情報に振り回されることが、本当に資産形成につながるのでしょうか。
私たち一期コンサルティングでは、ニュースを見て短期的に売買を繰り返すことよりも、「ライフプランに沿った長期的な資産形成」を重視しています。
今回は、投資初心者が知っておきたい「ニュースの正しい見方」と「本当に見るべき情報」をFPの視点で解説します。
投資で最も大切なのは「数字の大きさ」ではなく「割合」で見ること
ニュースでは、
- 「日経平均が〇〇〇〇円下落」
- 「史上最大級の下げ幅」
といった表現が目立ちます。
しかし、投資をする上で重要なのは「何円動いたか」ではなく、「何%動いたか」です。
例えば、日経平均が3万円のときに1,000円下落するのと、7万円のときに1,000円下落するのでは、意味がまったく異なります。
数字だけを見ると大きな出来事のように感じますが、割合で見ると冷静に判断できるケースも少なくありません。
ニュースの見出しだけで不安になるのではなく、「率」で考える習慣を持つことが大切です。
長期投資なら、日々のニュースで売買を判断する必要はない
新NISAでインデックスファンドなどへ積立投資をしている方の場合、毎日のニュースで売買を判断する必要はほとんどありません。
例えば30年後の老後資金を作ることが目的であれば、投資を始めて1年目に起きた出来事は、30年という長い期間で見れば一時的な出来事であることが多いからです。
もちろん経済は日々変化します。
しかし、そのたびに売ったり買ったりしてしまうと、長期投資本来のメリットを活かしにくくなります。
資産形成では、「ニュースを見ること」が目的ではなく、「将来の目標を達成すること」が目的です。
日々の値動きに一喜一憂しない姿勢が、長期的な成果につながります。
一般の人が本当に見るべきニュースは「金利」
では、何もニュースを見なくていいのでしょうか。
私たちは、一つだけ意識するなら「金利」に関するニュースを見ることをおすすめしています。
金利は景気や経済の状況を表す重要な指標です。
特に注目したい言葉は、
- 金融緩和
- 金融引き締め
- 利上げ
- 利下げ
です。
一般的には、
- 金融引き締め・利上げ=景気が回復してきているサイン
- 金融緩和・利下げ=景気を支える必要がある状況
という見方ができます。
もちろん、これだけで投資判断をする必要はありません。
「今の経済はこういう方向に動いているんだな」と、大きな流れを把握する程度で十分でしょう。
SNSの情報を鵜呑みにしないことも重要
最近では、SNSやYouTubeで投資情報を得る人も増えています。
もちろん参考になる情報もありますが、注意したいのは「誰が発信しているか」です。
同じニュースでも、
- SNSやインフルエンサーの意見
- 経済メディアや専門家による解説
では、情報の性質が異なります。
特にSNSでは、発信者の考え方や価値観が強く反映されるため、どうしても主観が入りやすくなります。
一方で、経済ニュースは客観的な事実を伝えることが中心です。
大切なのは、一つの意見だけを信じるのではなく、「事実」と「意見」を分けて受け取ることです。
ニュースだけで株価を予測するのは非常に難しい

「決算を見れば勝てる」
「ニュースを分析すれば利益が出る」
このように考える方もいます。
しかし実際には、投資のプロであるファンドマネージャーでさえ、24時間365日情報を分析し続けても将来を完璧に予測することはできません。
企業の財務情報だけではなく、
- 現地調査
- 経営者との面談
- 業界分析
- 世界経済
など、膨大な情報をもとに投資判断をしています。
それでも思い通りにならないことがあるのが投資です。
だからこそ、仕事の合間にニュースを少し見ただけで市場に勝とうと考えるよりも、自分がコントロールできることに集中した方が合理的です。
個別株を買うなら「応援したい会社」という考え方もある
もちろん、個別株への投資そのものを否定しているわけではありません。
ただ、「このニュースが出たから買う」という発想よりも、
- 普段から利用している会社
- 商品やサービスが好きな会社
- 長く応援したい会社
という視点で選ぶ方法もあります。
実際に、自分が価値を感じている企業であれば、長く保有しやすく、配当金や株主優待を楽しみながら投資を続けられるケースもあります。
特にNISAでは配当金が非課税になるため、配当を目的とした長期保有とも相性が良い制度です。
ニュースより先に整理したいのはライフプラン
「どんなニュースを見ればいいですか?」
という質問を受けることがあります。
しかし、私たちはその前に考えていただきたいことがあります。
それは、
- 何歳までにいくら必要なのか
- 老後はどんな生活を送りたいのか
- 子どもの教育費はどのくらい準備したいのか
- 住宅購入や旅行など、将来実現したいことは何か
という人生設計です。
目的が決まれば、必要な資産額や毎月の積立額が見えてきます。
そうすると、一つひとつのニュースに振り回されることも少なくなります。
ニュースはあくまで情報であり、人生設計そのものを決めるものではありません。
まとめ|ニュースは「判断材料」ではなく「世の中の流れ」を知るために活用しよう
投資では、ニュースを見ること自体が悪いわけではありません。
しかし、ニュースを見てその都度売買を繰り返すことは、長期の資産形成とは相性が良いとはいえません。
一般の投資家が意識したいポイントは、
- 数字ではなく割合で見る
- 長期投資なら日々の値動きで判断しない
- 金利や金融政策など大きな流れを把握する
- SNSの情報を鵜呑みにしない
- ニュースより先にライフプランを考える
ということです。
一期コンサルティングでは、「何を買うべきか」ではなく、「どんな人生を送りたいか」を出発点に資産形成をご提案しています。
ニュースに振り回されず、自分に合った資産運用をしたい方は、一度ライフプランから整理してみてはいかがでしょうか。
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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太
[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー
[経歴]
2014年~東京海上日動火災保険(株)
2017年~(株)一期コンサルティング
[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。



