コラムCOLUMN
「今年の夏休みは家族旅行に行きたいけれど、いくらくらい使っても大丈夫なのだろう?」
夏休みが近づくと、このような相談を受けることが増えます。
物価の上昇や住宅ローン金利の上昇など、家計を取り巻く環境が変化している今、「旅行を楽しみたい気持ち」と「家計への不安」の間で悩むご家庭も少なくありません。
では、夏休み旅行の適正な予算はいくらなのでしょうか。
私たち一期コンサルティングの考えは、「〇万円が正解」という答えはありません。
大切なのは、旅行の価値を理解したうえで、家計全体とのバランスを考えることです。
今回はFPの視点から、夏休み旅行の予算の考え方について解説します。
夏休み旅行に「適正予算」はあるのか?
「平均予算はいくらですか?」という質問をいただくことがあります。
旅行会社などが毎年平均旅行費用を公表していますので、一つの目安として参考にすることはできます。
しかし、旅行は生活必需品ではありません。
趣味や娯楽、そして家族との思い出づくりという側面が強く、どれだけお金をかけるかは、それぞれの価値観によって大きく変わります。
だからこそ、「平均だから」「周りも行っているから」という理由で予算を決めるのではなく、自分たちの家計やライフプランに合っているかを考えることが重要です。
子どもにとって旅行は「体験への投資」
旅行は単なるレジャーではありません。
普段とは違う土地へ行き、自然や文化、人との出会いを経験することは、子どもの感受性や好奇心、考える力を育てるきっかけにもなります。
大人にとっても、新しい景色や体験は人生を豊かにしてくれるものです。
こうした経験は、お金だけでは測れない価値があります。
もし家計に無理のない範囲で実現できるのであれば、旅行は積極的に経験してもよい支出だと私たちは考えています。
「思い出」は将来まで残る資産の一つだからです。
旅行に行けない理由は「固定費」が増えているから

一方で、「旅行に行きたいけれど余裕がない」というご家庭も増えています。
その理由の多くは、毎月の固定費です。
例えば、
- 住宅ローン
- 教育費
- 保険料
- 光熱費
- 通信費
- 車の維持費
- ガソリン代
など、毎月必ず支払うお金が増えています。
さらに夏前には、
- 自動車税
- 固定資産税
- 車検
- 夏休みのレジャー費
など、大きな支出が重なる時期でもあります。
ボーナスが入っても、「旅行に使えると思っていたら税金や車検でほとんどなくなってしまった」というケースは決して珍しくありません。
ボーナスは旅行だけのために使わない
夏休み旅行は、ボーナスを活用して計画するご家庭も多いでしょう。
ただし、ボーナスは旅行専用のお金ではありません。
税金や車検、住宅関連の支払いなど、毎年発生する大きな支出もあります。
そのため、
「ボーナスが入ったから全部旅行に使おう」
ではなく、
「必要な支払いを整理したうえで、残ったお金を旅行予算に充てる」
という考え方が、家計を長く安定させるポイントです。
旅行を楽しむためにも、まずは家計を見直そう
旅行は家族にとって大切な時間です。
だからこそ、「旅行に行ったあと数か月家計が苦しくなる」という状態は避けたいところです。
もし、
- 毎月ほとんど貯蓄ができない
- ボーナスがすべて支払いで消えてしまう
- 住宅ローンや教育費に不安がある
という状況であれば、一度家計全体を見直してみることをおすすめします。
固定費を整理したり、将来必要なお金を見える化したりするだけでも、旅行を楽しめる余裕が生まれることがあります。
まとめ|旅行予算は「平均」ではなく「ライフプラン」で決めよう
夏休み旅行の適正な予算に正解はありません。
大切なのは、平均額や周囲と比べることではなく、自分たちの家計と将来設計に合っているかどうかです。
旅行は子どもの成長や家族の思い出につながる価値ある支出です。
一方で、住宅ローンや教育費、税金などの固定費とのバランスを考えずに予算を組むと、その後の生活を圧迫してしまう可能性があります。
一期コンサルティングでは、「旅行に行くべきか、我慢するべきか」という視点ではなく、ライフプラン全体から家計を見直し、「安心して旅行を楽しめる家計づくり」を大切にしています。
「旅行も楽しみたいし、将来の資産形成も進めたい」「今の家計でどこまで使っていいのか知りたい」という方は、一度ライフプランを整理してみることをおすすめします。
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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太
[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー
[経歴]
2014年~東京海上日動火災保険(株)
2017年~(株)一期コンサルティング
[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。



