コラムCOLUMN
「今入っている保険、本当に必要なのだろうか?」
「AIに聞いたら“この保険はいらない”と言われた」
「保険を解約して、その分をNISAに回した方がいいのでは?」
最近、このようなご相談が増えています。
背景には、NISAをはじめとした資産運用への関心の高まりや、SNS・YouTube・AIなどによって金融情報を簡単に得られるようになったことがあります。
さらに、物価高による家計負担の増加や家族構成の変化などをきっかけに、固定費の一つとして保険を見直す方も増えています。
保険を見直すこと自体は、とても大切です。
しかし一期コンサルティングでは、「保険はいらないらしい」「投資に回した方が得らしい」といった情報だけを理由に解約することには注意が必要だと考えています。
今回は、保険を解約する前に確認したいポイントをFPの視点から解説します。
なぜ今、保険を解約・見直す人が増えているのか
保険を見直す動きが広がっている理由は、大きくいくつか考えられます。
一つは、資産形成の選択肢が増えたことです。
以前は「将来のお金を準備するなら保険」という考え方も一般的でしたが、現在は不動産投資、NISAやiDeCo、などさまざまな選択肢があります。
そのため、
「保険料を払うより投資に回した方がいいのでは?」
と考える方が増えるのは自然な流れです。
また、物価上昇によって生活費が増え、
住宅ローン
通信費
保険料
サブスクリプション
などの固定費を見直す家庭も増えています。
さらに結婚、出産、離婚、転職などによって家族や働き方が変われば、当然必要な保障も変わります。
つまり、保険を見直すこと自体は決して悪いことではありません。
問題は、「なぜその保険に入っているのか」を確認せずに解約してしまうことです。
AIやSNSの「保険はいらない」をそのまま信じない

最近では、保険についてAIに質問する方も増えています。
AIは、
保険の仕組みを調べる
保障内容を整理する
用語を理解する
といった用途では非常に便利です。
一方で、「自分にその保険が必要か」という判断は、一般論だけでは決められません。
例えば同じ30代会社員でも、
独身なのか
子どもがいるのか
住宅ローンがあるのか
貯蓄はいくらあるのか
勤務先の福利厚生は手厚いのか
配偶者の収入はあるのか
によって、必要な保障はまったく異なります。
SNSも同様です。
「医療保険はいらない」
「生命保険は全部解約してNISAへ」
「貯蓄型保険は損」
といった断定的な情報は目を引きます。
しかし、その発信者と自分の家計や人生が同じとは限りません。
情報を参考にすることと、情報だけで人生に関わる判断をすることは分けて考える必要があります。
そもそも保険は「儲けるための商品」ではない
ここで一度、保険の基本に戻ってみましょう。
一期コンサルティングでは、保険の本来の役割は「万が一が起きたときの経済的な損失に備えること」だと考えています。
例えば、
一家の働き手が亡くなった
病気が原因で長期間働けなくなった
大きな治療費が必要になった
というときに、自分や家族の生活を守るために活用するものです。
一方で、
「この保険なら儲かる」
「解約返戻金が増える」
「節税になる」
といったメリットだけを強調して契約するのは、保険本来の目的からずれてしまう可能性があります。
もちろん、資産形成や将来の夢を実現するために保険を活用するケースもあります。
ただし、それも重要なのは「商品」ではなく目的です。
何のために加入するのかが明確でなければ、本当に必要な保険なのか判断することはできません。
解約する前に「加入した目的」を確認する
今の保険を解約しようと思ったら、まず確認してほしいのが、
「そもそも、何のためにこの保険へ加入したのか?」
ということです。
例えば、
子どもが成人するまで家族の生活を守る
住宅ローン以外の生活費を保障する
病気で働けない期間に備える
老後資金を準備する
など、目的が明確であれば、その目的が現在も必要なのかを確認します。
反対に、
「勧められたから入った」
「よく分からないまま加入した」
「昔の担当者に任せていた」
という場合は、一度整理する価値があります。
場合によっては解約ではなく、保障額を下げたり、別の商品へ切り替えたりする方が適していることもあります。
「保険を解約してNISAへ」は本当に正解?
保険料を減らして、その分をNISAへ回したいという相談もあります。
もちろん、長期的な資産形成ではNISAは非常に有効な制度の一つです。
しかし、保険と投資はそもそもの役割が違います。
投資は、時間をかけて資産を成長させていくことを目的とします。
一方、保険は万が一が起きた瞬間から大きな保障を確保することができます。
例えば数百万円、数千万円という保障をすべて貯蓄や投資だけで準備しようとすると、十分な資産ができるまで時間が必要です。
だからこそ、
貯蓄
投資
保険
のどれか一つに偏るのではなく、それぞれの役割を理解して組み合わせることが重要です。
情報が多い時代だからこそ「極端な判断」に注意する
今はAIやSNSによって、以前では考えられないほど大量の情報に触れられる時代です。
便利な一方で、
「これだけやれば大丈夫」
「今すぐ全部解約」
「この投資だけでいい」
といった極端な情報ほど目に入りやすい側面もあります。
お金の話だけではありません。
仕事、家族、キャリア、生活などについても、刺激の強い意見が数多く流れています。
しかし人生に関わる重要な判断ほど、「誰かがそう言っているから」で決めるべきではありません。
保険も同じです。
解約は簡単ですが、健康状態などによっては、後から同じ条件で加入し直せない場合もあります。
だからこそ、解約する前に一度冷静に立ち止まって考えることが大切です。
保険を見直すなら、まずライフプランから
一期コンサルティングでは、保険の見直し相談を受けた際、最初から「この商品に変えましょう」とは考えません。
まず、
現在の収入と支出
貯蓄・投資
家族構成
住宅ローン
教育費
老後資金
今後叶えたいこと
などを整理します。
その上で、
「万が一が起きたとき、実際にいくら不足するのか」
を確認します。
十分な貯蓄や公的保障があれば、保険を減らせるケースもあります。
逆に、保障が不足していることが分かる場合もあります。
つまり、保険の答えは「入る・解約する」の二択ではありません。
その人の人生全体を見なければ、本当に必要な保障は判断できないのです。
まとめ|保険を解約する前に「何のためのお金か」を考えよう
保険を見直すことは、家計を整えるうえで非常に大切です。
しかし、
「AIが不要と言ったから」
「SNSで保険はいらないと見たから」
「NISAに回した方が増えそうだから」
という理由だけで解約するのはおすすめできません。
まず確認したいのは、
何のために加入した保険なのか
今もその保障が必要なのか
解約した後のリスクを何で補うのか
ということです。
一期コンサルティングでは、保険単体ではなく、家計・資産形成・住宅・教育・将来設計まで含めたライフプランから、現在の保障が本当に必要なのかを一緒に整理しています。
「今の保険を解約していいのか分からない」「AIやSNSを見て不安になった」「そもそも何のために加入しているのか分からない」という方は、解約する前に一度、一期コンサルティングでライフプランから整理してみませんか。
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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太
[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー
[経歴]
2014年~東京海上日動火災保険(株)
2017年~(株)一期コンサルティング
[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。




