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2026.07.05
子育て世帯の住宅ローンはいくらが適正?FPが家計目線で解説
子育て世帯の住宅ローンはいくらが適正?FPが家計目線で解説

マイホームの購入を考える子育て世帯にとって、最も気になることの一つが「住宅ローンはいくらまで借りても大丈夫なのか」という点ではないでしょうか。

近年は住宅価格の上昇に加え、日銀の金融政策変更による金利上昇もあり、「以前と同じ感覚で住宅ローンを組んでよい時代ではない」といえます。

特に子育て世帯は、教育費や車の維持費、生活費など、今後支出が増えるライフステージです。「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」は必ずしも一致しません。

この記事では、FPとして数多くの相談を受けてきた経験をもとに、子育て世帯に適した住宅ローンの考え方を解説します。

子育て世帯の住宅ローンは「世帯年収の5〜7倍」が一つの目安

住宅ローンに絶対的な正解はありませんが、一期コンサルティングでは、一般的な子育て世帯であれば世帯年収の5〜7倍程度を一つの目安として考えています。

例えば、

  • 世帯年収700万円:約3,500万〜4,900万円
  • 世帯年収800万円:約4,000万〜5,600万円
  • 世帯年収1,000万円:約5,000万〜7,000万円

もちろん資産状況、勤務先や家族構成、教育方針、車の所有状況などによって適正額は変わりますが、「銀行が貸してくれる金額」ではなく、「家計全体で無理なく返済できる金額」で判断することが重要です。

「借りられる」と「返せる」は違う

金融機関は年収や勤務先などをもとに融資額を決めます。しかし、その審査では今後増えていく教育費や旅行費、習い事などまでは十分に反映されません。

さらに最近は、住宅ローンの審査で使われる審査金利も上昇傾向にあります。

以前より借入可能額が減るケースも増えており、「数年前なら借りられた金額」が現在では難しいことも珍しくありません。

だからこそ、住宅ローンは家計全体を見ながら判断する必要があります。

変動金利を利用している家庭は要注意

現在、多くの住宅ローン利用者が変動金利を選択しています。

実際に、以前0.6%程度で借りられた住宅ローンが、現在では1%台まで上昇しているケースもあります。

例えば5,000万円を35年で借りた場合、

  • 金利0.6%:約13.2万円
  • 金利1.3%:約14.8万円

と、毎月約1万6,000円の負担増になるケースもあります。

借入額が大きい都市部では、さらに毎月数万円単位で支払いが増える家庭もあります。

住宅ローンは数十年続く支払いだからこそ、金利変動の影響は決して小さくありません。

「5年ルール」があるから安心とは限らない

住宅ローンには「5年ルール」を採用している金融機関があります。

これは金利が上がっても、5年間は毎月の返済額を変えない仕組みです。

一見安心に思えますが、注意点があります。

返済額は同じでも、

  • 元金の返済が減る
  • 利息の割合が増える

という状態になることがあります。

つまり毎月同じ金額を払っていても、借金そのものが思ったほど減っていないケースがあるのです。

そのため、半年ごとに届く返済予定表は必ず確認しましょう。

「毎月の返済額だけ」を見て安心するのではなく、

  • 元金はいくら減っているか
  • 利息はいくら払っているか

まで確認することが大切です。

栃木など地方では車のローンも忘れてはいけない

地方では車が生活必需品です。

夫婦それぞれが車を所有している家庭も多く、

  • 自動車ローン
  • ガソリン代
  • 保険料
  • 車検
  • 自動車税

など、住宅ローン以外にも大きな固定費があります。

住宅ローンだけを基準に家計を考えてしまうと、実際の生活では余裕がなくなってしまうケースも少なくありません。

住宅ローンは家計全体のバランスで考えることが重要です。

教育費はこれから確実に増えていく⁈

子育て世帯が最も見落としやすいのが教育費です。

保育園の時期は余裕があっても、

  • 小学校
  • 中学校
  • 高校
  • 大学

と進学するにつれて支出は大きく増えていく可能性のほうが高いかと思います。

住宅ローンを組んだ時点では問題なくても、10年後・15年後に教育費と住宅ローンが重なり、家計が苦しくなるケースは珍しくありません。

だからこそ、現在だけではなく将来のライフプランまで含めて住宅ローンを考える必要があります。

ペアローンは慎重に判断を

最近は夫婦でペアローンを利用するケースも増えています。

一方で、共働きを前提とした返済計画は、

  • 出産
  • 育休
  • 転職
  • 働き方の変化

などによって計画が変わる可能性があります。

また、結婚前に住宅を購入したいという相談も増えていますが、ライフプランが固まっていない段階で大きな借入をすることは慎重に判断すべきでしょう。

住宅は人生設計と密接に関わるため、「今借りられるか」だけでなく、「将来も返済を続けられるか」という視点が欠かせません。

住宅ローンを決める前にライフプランを確認しよう

住宅ローンで最も重要なのは、「いくら借りられるか」ではなく、「将来のお金の流れを把握できているか」です。

金利が上昇する今だからこそ、

  • 現在の家計収支
  • 教育費
  • 老後資金
  • 車の買い替え
  • 金利上昇への備え

まで含めて、一度ライフプランを見直すことをおすすめします。

一期コンサルティングでは、住宅ローンだけを切り取って考えるのではなく、お客様一人ひとりのライフプラン全体から最適な家計設計をご提案しています。

住宅ローンは人生で最も大きな借入になる方がほとんどです。

「借りる前」の判断が、その後何十年もの家計を左右します。

「この金額で本当に大丈夫なのだろうか」「教育費や老後資金まで考えると不安がある」という方は、一人で悩まず、ライフプランを踏まえて専門家へ相談することが、後悔しない住まい選びへの第一歩になるでしょう。

 

 

 

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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太

[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー

[経歴]

2014年~東京海上日動火災保険(株)

2017年~(株)一期コンサルティング

[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談

 

※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。