コラムCOLUMN
「今年かなり利益が出たから、年内にNISAを売却した方がいい?」
「何%上がったら利益確定するべき?」
「年末に一度売った方が得なの?」
年末が近づくと、NISAの「売り時」が気になる方もいるでしょう。
しかし一期コンサルティングでは、年末だから、利益が出ているからという理由だけでNISAを売却する必要はないと考えています。
大切なのは、「何のために資産形成をしているのか」「いつ、そのお金を使うのか」です。
今回は、NISAを売却する際に知っておきたい制度と、FPが考える出口戦略について解説します。
新NISAは年末だから売却する必要はない
2024年から始まった新NISAは、非課税保有期間が無期限です。
そのため、「年末までに売らなければ非課税ではなくなる」という仕組みではありません。
また、新NISAの商品を売却すると、その商品の取得金額(簿価)分の非課税保有限度額を翌年以降に再利用できます。
例えば100万円で購入した商品が150万円になって売却した場合、翌年以降に再利用できるのは150万円ではなく100万円分です。
売却した年の年間投資枠がその場で復活するわけでもありません。
つまり、「年内に売れば得」という単純な制度ではないのです。
なお、2023年までの旧一般NISAを保有している場合は、購入年によって非課税期間の終了時期が異なるため、年末に一度確認しておきましょう。
「何%上がったら売る」で考えなくてもいい
投資をしていると、
「20%上がったから売ろう」
「今年かなり上昇したから一度利益確定しよう」
と考えたくなるものです。
しかし、長期の資産形成では「何%上がったか」だけで売却を決める必要はありません。
例えば、30年後の老後資金として運用しているのであれば、数年で20%上昇したからといって、すぐに売却する必要はないでしょう。
一方、5年後の教育費として準備していた資産が目標額に到達したのであれば、一部を売却して現金などへ移すことも選択肢です。
つまり、NISAの売り時を決めるのは、利益率ではなく「目的」と「使う時期」です。
NISAは「増やすこと」がゴールではない
SNSでは、
「資産3,000万円達成」
「1億円まで取り崩さない」
といった投稿も目にします。
資産形成を頑張ること自体は素晴らしいことです。
しかし、旅行や趣味まで我慢し、「資産額を増やすこと」そのものが目的になってしまうと、本来何のためにお金を貯めていたのか分からなくなってしまいます。
お金は後から増やせる可能性がありますが、時間は増やせません。
30代でできる旅行と70代でできる旅行は同じではありません。
子どもが小さい時にしかできない経験もあります。
一期コンサルティングでは、将来のために今の生活をすべて犠牲にするような資産形成ではなく、今と未来のバランスを取ることが大切だと考えています。
NISAを売って経験や自己投資に使うのも選択肢

NISAは老後まで絶対に持ち続けなければいけないものではありません。
目的が明確なのであれば、
- 家族で旅行する
- 子どもに経験をさせる
- 資格やスキルを身につける
- 新しい仕事へ挑戦する
- 以前からやりたかったことを始める
ために売却することも、一つの出口です。
「あとでやろう」と先延ばしにしているうちに、年齢や環境が変わり、できなくなることもあります。
物価が上がれば、今100万円でできる経験が、将来も100万円でできるとは限りません。
計画的にお金を使うことも、資産形成の大切な目的の一つです。
ゴールは「何歳でいくら」だけでは足りない
例えば、
「60歳までに5,000万円貯めて退職したい」
という目標があったとします。
ここで重要なのは、5,000万円という金額だけではありません。
「なぜ60歳で退職したいのか」
「退職後に何をしたいのか」
まで考えることが大切です。
例えば、
「孫と毎年旅行したい」
「夫婦で海外を巡りたい」
「趣味を思い切り楽しみたい」
という目的が見えてくれば、必要なお金も具体的になります。
一期コンサルティングが大切にしているのは、このようなゴールベースのライフプランニングです。
資産額を増やすことから考えるのではなく、「どんな人生を送りたいのか」から逆算して、お金の使い方や増やし方を考えます。
年末はNISAの「出口」を考える機会に
年末は、一年間の資産形成を振り返る良いタイミングです。
ただ、「今年何%増えたか」だけを見るのではなく、
- 何のためにNISAをしているのか
- いつ使う予定なのか
- 目標金額はいくらなのか
- 今の生活を我慢しすぎていないか
- やりたいことを先延ばしにしていないか
も確認してみましょう。
長期運用が必要なら、そのまま保有する。
使う時期が近ければ、一部を売却する。
今しかできないことに使う価値があるなら、計画的に取り崩す。
どれも選択肢です。
まとめ|NISAの売り時は「相場」ではなく「人生」で決める
NISAは、「何%上がったら売る」「年末だから売る」と決めるものではありません。
大切なのは、
何のためのお金なのか
いつ使うのか
そのお金で何を実現したいのか
を明確にすることです。
一期コンサルティングでは、単に資産を増やす方法を考えるのではなく、「どんな人生を送りたいのか」から逆算して、NISA・貯蓄・保険などを組み合わせたライフプランを考えています。
「NISAをいつ売ればいいのか分からない」「利益は出ているけれど取り崩すのが怖い」「そもそも何のために投資しているのか曖昧」という方は、年末を機に一度、ご自身のライフプランから整理してみませんか。
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【監修者情報】

[監修者名] (株)一期コンサルティング ファイナンシャルプランナー 船田勝太
[資格] AFP(日本FP協会認定)/2級ファイナンシャルプランニング技能士/公的保険アドバイザー/住宅ロ-ンアドバイザー
[経歴]
2014年~東京海上日動火災保険(株)
2017年~(株)一期コンサルティング
[専門分野] ライフプランニング/住宅資金相談/資産運用/保険相談
※ 注意
この記事は、一般的な情報を提供することを目的としており、特定の商品やサービスを推奨するものではありません。
個別の状況については、専門家にご相談ください。




